売却ガイド

不動産売却の基礎知識と
失敗しないためのポイント

「いつ・どのように売るのが良いか」「どれくらい費用がかかるのか」など、売却を検討する際に知っておきたい基本ポイントをまとめました。売却の理由ごとの考え方や、準備・注意点を整理してから進めることで、納得感のある売却につながります。

1. 売却の理由から考える

売却の「理由」によって、選ぶべき売却方法やスケジュール感が変わってきます。まずはご自身がどのケースに近いか、ざっくり整理しておきましょう。

新居の購入と現在のお住まいの売却をどちらを先に行うかで、資金計画やスケジュール感が大きく変わります。「売り先行」「買い先行」それぞれのメリット・デメリットを把握しておきましょう。

相続で取得した物件や、別荘・空き家など、普段はほとんど使っていない不動産は、維持費や固定資産税が負担になることもあります。

収入の変化や離婚、転勤などで住宅ローンの負担が重くなった場合、売却を通じて生活全体を立て直す選択肢もあります。

段差や寒さなど、築年数の経った住まいが高齢になるほど負担になることもあります。より利便性の高いエリアや、エレベーター付きのマンション等への住み替えをご検討されるケースです。

実際には、ローン手続きやお引っ越しスケジュールなども絡むため、余裕を持った計画づくりが大切です。

売却価格そのものだけでなく、「手元にいくら残るか」を把握しておくことが重要です。

実際の税額や諸費用は個別の条件によって変わります。早めに概算を把握し、資金計画に反映させましょう。

すべて最初から揃っている必要はありませんが、次のような資料があると査定や売却手続きがスムーズになります。

実際の売却活動を始める前に、以下のポイントを押さえておくと、価格やスケジュールのズレを防ぎやすくなります。

「一般」「専任」「専属専任」など媒介契約の種類によって、他社に同時依頼できるか・報告の頻度などが変わります。

実物を見ていただく内覧は、購入検討者にとって一番印象に残る場面です。日当たり・騒音・近隣の様子など、気になるポイントほど正直にお伝えすることが信頼につながります。

雨漏りや給排水トラブル、近隣トラブルなど、重要な事項を隠したまま売却すると、後々のトラブルにつながる可能性があります。気になる点は事前に担当者へ相談しておきましょう。

「まずは高めに出してみて、反応を見てから下げる」という考え方もありますが、相場から大きく離れた価格で長期間売れ残ると、かえって印象が悪くなることもあります。

周辺相場や問い合わせ状況を見ながら、柔軟に価格見直しを検討できると安心です。

Q. 売却を決めていなくても相談や査定はできますか？: A. もちろん可能です。「売るかどうか迷っている」「今売るべきか、数年後の方が良いか悩んでいる」といったご相談も多く承っています。売却する・しないに関わらず、相場感やおおよその手取り額を一度知っておくと、その後の方針が立てやすくなります。
Q. リフォームしてから売った方が高く売れますか？: A. 全面リフォームをしてから売却するケースもありますが、費用に見合う価格アップが見込めるかどうかは物件ごとに異なります。まずは「現況での売却の場合の相場」を把握したうえで、一部の補修やクリーニングで十分な場合も多くあります。
Q. できるだけ早く現金化したいのですが、方法はありますか？: A. 一般的な仲介による売却に加え、不動産会社による「買取」など、スピードを重視した選択肢もあります。価格とスピードのバランスをどこに置くかによって最適な方法が変わりますので、まずはご希望をお聞かせください。

「まだ売ると決めたわけではないけれど話だけ聞いてみたい」という段階でも大丈夫です。お住まいやご所有不動産の状況を伺いながら、売却の流れ・費用・スケジュールの目安などを個別に整理いたします。