不動産査定について
不動産を売却するときの「スタート地点」となるのが査定価格です。 住宅ローンの残債や住み替えの資金計画を検討するうえでも、 まずは現在の資産価値を把握しておくことが大切です。
ここでは、査定の基本的な考え方や種類、チェックされるポイントなどをまとめました。 「まずは査定だけしてみたい」という方も、流れをイメージしながらご覧ください。
不動産査定とは?
不動産査定とは、お持ちの不動産(マンション・一戸建て・土地など)が 「今の市場でどれくらいの価格になりそうか」を、周辺の事例や市況などを踏まえて算出することです。 売り出し価格を決めるための重要な材料となります。
査定を活用できるシーンの例
- 住宅ローンを完済できる価格で売却できそうか確認したい
- 住み替え・買い替えの資金計画を立てたい
- 複数社に査定を依頼して、売却を任せる会社を比較したい
査定価格はどのように決まる?
査定価格は、単に「〇〇万円で売りたい」という希望だけで決まるものではありません。 過去の成約事例や現在の売出し事例、エリアの需給バランスなど、 さまざまな情報を組み合わせて試算されます。
Point 01
周辺の成約・売出し事例
同じエリア・似た条件の物件が、最近どれくらいの価格で売れたか、 いくらで売り出されているかを参考に、相場感を把握します。
Point 02
物件そのものの条件
面積・間取り・向き・階数・築年数・管理状況・リフォームの有無など、 物件固有の特徴を細かく確認して、評価に反映します。
Point 03
市況・将来性
金利動向やエリアの再開発計画、人口動態など、 中長期的な需要の見通しも確認しながら、売れやすさを整理します。
査定にはいくつかの種類があります
おおまかな価格感だけ知りたいのか、実際に売り出しを検討しているのか—— 状況に応じて、適した査定方法を選ぶことができます。
机上査定(簡易査定)
住所・面積・築年数などの情報をもとに、データベースから概算価格を算出します。 「相場感だけ知りたい」というときに向いています。
訪問査定
実際に室内や建物を確認し、日当たり・眺望・管理状態などをチェックしたうえで算出する方法です。 売り出しを具体的に検討している方におすすめです。
オンライン/AI査定
インターネット上で、必要項目を入力するだけで目安価格を確認できるサービスもあります。 まずは手軽に試してみたい方に便利です。
査定時にチェックされる主なポイント
訪問査定の際には、担当者が室内や建物、周辺環境などを丁寧に確認します。 事前に把握しておくと、当日のやりとりもスムーズです。
立地・周辺環境
- ・最寄り駅までの距離・所要時間
- ・スーパー・学校・病院など生活利便施設の充実度
- ・道路付け・前面道路の広さや交通量
- ・周辺の騒音・眺望・日当たり など
建物・室内の状態
- ・築年数、構造、耐震性
- ・リフォーム・リノベーション履歴
- ・水まわりや設備のグレード・使用感
- ・共用部や管理状態(マンションの場合)
権利関係・法令制限
- ・所有権/借地権などの権利形態
- ・用途地域・建ぺい率・容積率
- ・抵当権やその他の権利設定の有無
その他の特記事項
- ・賃貸中かどうか(投資用の場合)
- ・将来の再開発計画や周辺環境の変化
- ・過去の修繕履歴やトラブルの有無 など
査定から売却までの大まかな流れ
- 1
売却の方針を整理する
いつまでに・どのくらいの価格で売りたいのか、住み替えの予定はあるのかなど、 大まかな希望条件を整理します。
- 2
不動産会社に査定を依頼する
机上査定でおおよその相場をつかみ、売却を具体的に検討する段階で訪問査定を依頼します。
- 3
査定結果・売却戦略の説明を受ける
査定価格の根拠や、どのような広告・販売活動を行う予定かについて説明を受け、 納得できるか確認します。
- 4
媒介契約の締結・売り出し開始
売却を任せる会社・担当者を決め、媒介契約を締結します。 売り出し価格を決めて販売活動がスタートします。
よくあるご質問
Q.
査定を依頼したら、必ず売却しなければいけませんか?
いいえ。査定はあくまで「価格の目安を知るためのサービス」です。 査定結果を踏まえて売却するかどうかを検討していただければ構いません。
Q.
複数の会社に査定をお願いしても良いですか?
複数社の査定額や提案内容を比較することで、相場感がつかみやすくなります。 査定額だけでなく、説明の分かりやすさや担当者との相性もチェックすると安心です。
SELLING SUPPORT
「まずは査定だけ」でも、お気軽にご相談ください。
査定結果の見方や、売却までの進め方についてもていねいにご説明いたします。